going/梯子で千メートルhighほど
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良く晴れているのに冬の寒さ、というような日がつづいる中にいると、「水泳」と言われても感覚的にピンとこないところがある。けれどもオーストラリアのメルボルンでは世界水泳選手権大会。ピンとこないところもあるままに、だがこうした大きな大会での日本選手の活躍への期待がわいてくる。
19日、シンクロナイズドスイミングのソロ、テクニカル・ルティンで原田選手が銅メダルを獲得。そのことで思うのは、身体能力に優れていることは当然のこととして、その上にとことん演技の向上のために励んできたことであろう、その時間のことである。勝ち抜くことの大変さ。今回のような結果を得た今の達成感には、特別なものがあるだろうと思う。
一位、そして金メダルを得たのは、ロシアのナタリア・イーシェンコ。前の時というのはオリンビックの時だったか、その時にも演技に使っていた曲は、サン=サーンスの「序奏とロンド カプリチオーソ」だったと思う。耳に残っている。今度も、同じ曲での演技。そうしてこの曲にはこちら感じるところがあって、その曲を選んでいるというだけでも彼女のことは印象に残ってしまう、というところがあるように思う。
ヴァイオリンを我流で始めたのは、確か16才頃のことで、大学に入る頃はタンゴのヴァイオリンに魅かれていた。入学した大学にはタンゴアンサンブルなどはなさそうであったので、やむなく交響楽団に入部。ただ、クラシック音楽も好きだった。そうした経験はあったものの、二十代の半ば辺りを境にヴァイオリンからは離れてしまった。それから何十年かが過ぎ、ある時店でヴァイオリンを見、買いたくなってしまった。不思議なことに、ブランクを感じなかった。昔のように下手なままに、昔程度には弾けるように思えた。指が覚えているような感触。そうしてバッハのヴァイオリン協奏曲の1番を練習してから、サン=サーンスの序奏とロンド カプリチオーソに移ったのである。現実には、歯が立たないような曲である。それゆえに挑戦のしがいもありそうで、同じ曲を弾く何人かの演奏家のCDを繰り返し聴いたり。そうして、最終部分を別にすればおおざっぱにはそのあたりまで、弾けるようになったところもあるのだが。
サン=サーンスというと、他に個人的に好きなのはヴァイオリン協奏曲の3番。そして、ワタシにとっては特別なヴァイオリニスト、アイザック・スターン(July1920-Sept2001)が1936年に15才でデビューして時に弾いた曲。それだけでも、特別な思いを覚えてしまうし、その時の模様に、思いを馳せたくなってしまう。
そのように若い年齢でのデビュー。特別な能力、というのが求められているだろうことは分かる。ごく小さな頃から叩き込まれるようにして鍛練すれば、能力にも磨きがかかり、途方もなく難しそうな楽曲の演奏なども、若くしてこなしてしまうようになるだろうことは、頷ける気がする。
メルボルンのシンクロナイズドスイミング会場に流れたサン=サーンス。やはり、印象に残るもの。
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