光の中のバード
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前日の朝、駅への路を行く途中ずっと前方、車道の端側になにか黒っぽいものが見えたのである。ちっょうど船橋中央消防署夏見分署の8、90メートル手前辺り。何であるのか、分からない。衣服のようなものであるのかもしれないと思いはしたが、クルマに轢かれたネコの死体のようなこともありうる、というようなことも頭をよぎる。あんまりそうした不可解なものを前方にするような場には巡り合いたくないものだと思いつつ、ともかく行くしかないので近づいていく。 少し前にも朝、同じ道路5、60メートル後方のところで、道路中央近く、首のあたりから血を流して死んでいる鳩に出合っていた。クルマに轢かれたものか。自身としては飛ぶことのできる鳩のその可能性、考えられないようなことではあったのだが、ともかく車道の真ん中あたりで、血を流して死んでいたわけである。そのままでは、やってくるクルマに轢かれて無残なことになってしまう。クルマが途絶えているのを見て、そばに行ってその膨らみのある体を両手に入れ、道路脇の植え込み前の草叢に置いてあげた。そうしたことが少し前にあったばかりだから、良からぬ予感なども生じてきてしまうのである。 そうして、近づいて眼にしたのが亡くなっているカラス。端に近い側ではあるが車道の内。クルマの通る可能性がある。そのままにはしておけないので、持ち上げて歩道の端に移した。場所が場所だけに、クルマによる死、ということを最初に思ったのだけれども、前の鳩とちがって血を流していたわけではない。あとになってそのことを思い、そのような場所での自然死ということも考えられないから、衝突によるショック死ということでもあったのかと推測してみたのだが、どうなのだろう。分からない。 たまたま出会ってしまった、そのような一羽のカラスの死。人の死、動物の死、、それを前にして感じることは、同じようなもの。悼む思いなく、通り過ぎることはできない。
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